印刷機関連開発
インキ出力制御、いわゆる刷版絵柄面積率測定

だれでも導入できる第3の方法がここでの主旨です。


●第1の方法 刷版絵柄面積率測定機

よく使われているのが写真のような測定装置です。刷版をスキャナで読み取り、印刷機に送るという方式です。
  
刷版をスキャニングにより,印刷機のインキつぼキーの幅に相当する絵柄面積の平均値を各ゾーンごとに算出し、このデータを各種媒体に記録、印刷機械のインキプリセット装置に入力します。

これとよく似た方式として、刷版に光を当ててその反射を照度計センサーで読み取り、データ化していくというのもあります。これだと手作りも可能ですが、労力と時間が結構かかります。試作してみましたが、多少の誤差はあるものの、十分実用可能でした。フィルム製版などの場合、使うとよいでしょう。


●第2の方法 インキ量算出ソフト
また、別の方法として最近、RIPなどと連動したインキ量算出ソフトが注目されています。これは、DTPで作成したPSデータから印刷機のインキツボキーごとの画像面積率を算出するソフトです。プリプレスのデジタルデータから直接画像面積率を算出するため、より速く、より正確に高精度なデータを得ることができます。

※ CIP3/CIP4の原型となるアイデアは、印刷機メーカーであるハイデルベルグ社が研究していたようです。その後、アグフア、アドビ、マンローランドなどとともに協議会(CIP3)を立ち上げます。
CIP3ではPPFという標準化されたフォーマットを使います。このPPFデータは、オンラインまたはオフラインで印刷工程に送られ、印刷機を制御するインターフェイスで利用されます。具体的には、絵柄情報を細かく区切ってそれぞれに必要なインク量が算出され、インク量のコントロールが自動的に行われます。


 第3の方法 
しかし、いずれのシステムも販売されているものはとても高価なものです(数百万円はする)。そこで、まったく別の方法で上記同等のシステムを構築してみてはどうでしょうか?基本的には第2のインキ量算出ソフトに近いものになると思います。

必要なものは、市販されている一般的なソフトを組み合わせるだけです。
・Photoshop Extended
・Acrobat Pro
・Excel
基本的にはこの3つです。
この方法だと、10万円足らずでシステムを構築できますし、高速に印刷データを取得できます。ページものでもおもしろいように簡単にデータを収集できます。

hotoshop ExtendedによるPDF画像のヒストグラム計測とその結果の書き出し
 @PDFファイルをhotoshop Extendedで開きます。
 A刷版に合わせてカンバスサイズを拡大、さらにその左端に印刷機のインキ調整幅に合わせた長方形選択範囲を作成します。
 B選択域を右に移動させながらヒストグラムを計測していきます。
 Cこの記録結果を書き出します。
 これらの過程をスクリプトですべて自動化しておきます。

 ABは、アクションで対処します。
 CとPDFファイルのページ入れ替え等は、JavaScriptで自動化します。
 PotoshopのJavaScriptに関しては、以下のページが参考になります。
 http://www.openspc2.org/book/PhotoshopCS/
 http://www.openspc2.org/book/PhotoshopCS5/

Excelで計算
 書き出したヒストグラムデータをExcelで集計、印刷データにします。
 計算は、マクロを作成して自動化します。

特色の場合(その他、いろいろな場面で使うことができる)
 Acrobat Proで色分解したデータを書き出す。(グレースケールでそれぞれの色が書き出される。)
 Acrobat Proで開き、ファイル→印刷。プリンタに「Adobe PDF」を選択。
 「詳細設定」→左枠内の「カラー」を選択し、色:色分解
 「ページサイズ処理」で「実際のサイズ」。
 「ページ設定」 ページのサイズをA0にする。(大きくとっておかないと切り取られてしまう。)
 印刷してPDFに書き出す。






サクライの4色機Oliver466SIP用のシステムが、すでに構築済みです。
ダウンロード

困ったときの連絡先 ink-sys@yam-web.net